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CEC株式会社編


TL-0X

AMP71

ウィーンアコースティック
T-3G

CECブランドと出会ったのは、1993年の夏でした。当時、私はまだあるオーディオ誌の編集記者として、ベルトドライブ方式のCDプレーヤーを作ってしまったメーカーであるCEC株式会社(当時はまだ三洋電機の傘下に属しており、中央電機株式会社と言っていました)に大きな衝撃を受けて、自ら取材を申し込み、埼玉県の東松山にあった瀟酒な社屋を訪問したのです。ご存知のようにCDプレーヤーは内周から外周に向けてレーザーピックアップでCD面をトレースし、微細な信号ピットを読み取る方式をとっており、内周においては約500rpm,最外周においては約200rpmという回転速度でトレースするわけで、アナログLPレコードの33 1/3rpmに比べると、なんと15倍から6倍のスピードで超微細な信号ピットを読み取っていくのです。しかも、これをダイレクト・ドライブ方式ではなくて、ベルトドライブ方式で完成させたところに、私としては驚異を感じて単身乗り込んだわけです。そして当時、オーディオ部の営業課長であった石渡賢一氏(現CEC株式会社の社長)の説明を受け、その開発秘話を聴くにおよび、いっぺんにCECファンとなって、今に至るのですが、当時試聴室で聴いたTL-0の静謐な音や佇まいは、いまだに記憶の底に残っているほどです。その後、CECブランドは、紆余曲折があり、2001年10月、三洋電機傘下から独立を果たし、現在に至る(この間の事情については、CECのホームページに詳しいので、そちらに譲ります)わけですが、この間も次々と私のCECファンの度合いを増す数々のオーディオ名機をCECは世に送り出して来たことは、言うまでもありません。そのひとつの原動力となったのが、現在も次々とCECの新しいオーディオ製品を開発し続けるドイツ人エンジニア、カルロス・カンダイアス氏であり、氏との出会いも、私の人生にとって嬉しい出来事のひとつです。その最初の出会いは名機プリメインアンプAMP71の誕生でした。トランジスターアンプでありながら、真空管アンプの長所をふんだんに取り入れたピュアクラスAアンプで、650VAの巨大なトロイダル・トランス2機を搭載し、200W×200Wの大出力を誇るアンプであり、ピュアクラスAアンプでありながらほとんど発熱しないという特長も天才エンジニア、カルロス・カンダイアスの面目躍如を物語るものです。現在のAMP53、AMP6300の礎となる名機でもあります。カンダイアス氏の素晴らしいところは、コンピューター技術に明るいばかりでなく、自身が音楽について素晴らしいセンスと愛情を持っていることでしょう。少年時代にはヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮のもと、合唱団の一員として歌ったこともあるという経歴の持ち主であることからも想像出来るように、彼が生み出す製品の音は,実に音楽を心地良く再生するのです。また、CEC株式会社の素晴らしいところは、既に輸入を開始してから、十数年になるウィーンアコースティックス社のスピーカーシステムを発掘したことにあると思います。これはひとえに現社長の石渡賢一氏の慧眼によるところであり、これまた音楽の都「ウィーン」生まれのスピーカーならではの、音楽性豊かな再生音を誇ります。今後も目の離せないブランドがCECなのです。

メーカーURL
http://www.cec-web.co.jp/