「音咲か爺さん」Vol.1

下記は、その後、9月7日にいただいたI様からのお手紙である。

「こんばんは。
我が家では昨日の夕方から驚くべき事が起きていまして、報告させていただきます。
9月5日頃からようやくミューズハートスピーカーシステムが落ち着いて来たように思えていたのですが日曜日(9月6日)の夕方、いつものようにCDを入れ、再生ボタンを押してみると信じられない音が出てきたのです。
まずチェロが今までは普通にスピーカーから響いているのが分かるような鳴り方で異なる演奏者であっても音色の違い程度の認識しかできなかったのに対して、急に本物のような余裕のある音となり今まで途中で鳴り終わっていたような響きがしっかりと部屋全体に染み渡り演奏者の微妙な表現、息遣いまでもが伝わって来るようになりました。 ストイックな演奏とゆったりとした演奏、乾いたような音のチェロとヴァイオリンの様な高めの音を出すチェロ、などなど楽器本来の性格の違いは元より演奏者のアイデンティティによる表現手法までもが明確に伝わり、誰にでも演奏者各々の特徴がその音を聞くだけで分かるようになりました。
ヴァイオリンに至っても今までは「へ〜ヴァイオリンの音だね」といった具合に一般的なヴァイオリンの音として「リアル」であったのに対して、「えっ?この人はこんな音を出すんだ。」とか「クレメールはやっぱり綺麗な音を出すね」など如何なる演奏であっても、一般的に認識されうるヴァイオリンの音を崩すことなく演奏者各々の音色、演奏技法などの次元において「リアル」であるようになりました。
ピアノ演奏に於いてもスタインウェイとベーゼンドルファーの音質の違いは元より、演奏者がどのような調律をされたピアノを好まれているかまでもが手に取るように分かります。CDジャケットの解説による演奏者の性格等の裏付けを実際のCD音源から実証することが可能であると思われます。(特に面白かったのはグレン・グールドのバッハでした。常識からは到底考えることもできないグールドのこだわりに振り回された録音エンジニア達の苦労話が、よくジャケット解説に記載されているのですが、それらの苦労を手に取るように感じることができます)

このように演奏者や製作者の狙い、苦労などがオーディオ機器を通して聴衆へ明確に伝わる事は本来当たり前のことと思っておりますが、意外とこのような事が出来ない機器が多いように感じます。
ミューズハートスピーカーシステムはCDのジャケットが無くても、その演奏を正確に評価することのできる音を出す数少ないシステムであるということを感じさせられました。
現在、我が家での課題はオーケストラなどの大編成演奏の再現なのですが、日に日にスケール感が出てきて、音の厚みもしっかりしてきているので、これからが楽しみです。 そして電源BOX(オヤイデ電器製OCB-1EXs)を加えたことで多少うるさくなっていましたが、これも完全に落ち着き、音量を絞っても、ある程度はなんとかなるようになりました。欲を言えばもう少しがんばってほしい所です。
とてもすばらしいミューズハートシステムズをありがとうございました。
末永く大切に使わせていただきます。」(I様)
元に戻る