スピーカー

S-2C-GSX
MUSEHEART
S-2C-GSX  ¥150,000-(ペア/税込)

内部配線材に【G.S.#79 ナノ3】を使用した「S-2CX」の改良モデル

オリジナルスピーカーシステム「S-2CX」の内部配線材に、ナノテックシステムズのスピーカーケーブル【G.S.#79 ナノ3】を採用したモデルです。定評あるこのケーブルをスピーカー1本につき1.8m(ペアで計3.6m)使用しています。そのほかの基本スペックは「S-2CX」と同様ですが、より一層、音楽性豊かに奏でるスピーカーとなりました。

※ナノテックシステムズのスピーカーケーブル【G.S.#79 ナノ3】には、3.5~8ナノメートル(=100万分の3.5~8mm)の金の超微粒子と銀の超微粒子を高濃度分散させたコロイド液を、良質のOFC線に含浸させています。金微粒子の濃度は従来品の3倍という特別仕様のスピーカーケーブルです。

nano3

MuseHeart スピーカーシステムは、10万円台で、素晴らしい音質で素晴らしい音楽を、特に若い人たちに楽しんで貰いたいとの思いから、「お手頃価格だけど、重量も音もドッシリしたスピーカーが欲しいなぁ」というお客様の声に応えるため、構想(2001年8月)から5年、実際の開発に着手してから丸2年半(この間に試作したモデルは累計5モデルを数えます)に及ぶ、六本木工学研究所とMuseHeartとのコラボレーションによる、まさに身も心も削る思いでのカット・アンド・トライにより、2005年9月に完成を見、発売を開始いたしました。そして、これまでも昼夜を分たず、更なる高みをめざして、鋭意、研究&実験を重ねてまいりました。そして丸4年を経過した本年3月末、まさに究極のスピーカーシステムと言っても過言ではない最高峰のスピーカーシステム「S−2C−GSX」を完成させました。この4年間を通じたスピーカー作りの激闘体験から、スピーカーシステムとは、まさに「楽器」であるとの結論に至りました。スピーカーという楽器を製作する「楽器職人」の広瀬勝治とそれを演奏して音質、音色を確かめ、「楽器」が奏でるひとつひとつの生楽器の音色、演奏者のメッセージ、情熱、協奏者との真剣勝負でのやり取り、オーケストラ演奏に至っては、その指揮者の解釈と楽団員全員との一糸乱れぬ団結から生まれるめまいを覚えるほどの情動などを、正確に、しかもリアルに表現出来ているか等々、「プロの指揮者である店長」の生田榮との、昼夜を分たない執念がこの超絶のスピーカーシステム「S-2C-GSX」を完成させたといっても過言ではありません。その想像をはるかに超える音色、音質については、店長による試聴記をご覧下さい。

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店長の試聴レポート

 スピーカーから流れる音を聴いて、皆さんは何を求めますか?
 オーディオ誌を見る限りでは、いろいろな評価項目がありますね。具体的に挙げてみると・・・
 高域レンジ
・高域音質
・中域音質
・低域レンジ
・低域音質
・Dレンジ
・SN比
・バランス
・解像度
、そして透明感や音場感も、といったところでしょうか。
 こうした項目別に試聴を繰り返し、一応の満足を得られたとき、はたしてどのようにそのスピーカーから音楽が流れるでしょうか?私の経験では、大変きれいな音がする、特別きれいな音がする、というのがその答えです。そこには自然な、透明感のある、充実した・・・というような形容詞もたくさん付けることができるでしょう。
 しかし、どうしてもぬぐいきれない印象があるのも事実です。それは音楽が大変にきれいなだけで、人間の行為というものを演奏から感じにくい、ということです。
 つまり音楽の感動というものがあまり伝わってこないのです。
 オーディオもどんなに技術が向上し、良いパーツをつぎ込んだとしても、演奏者の気配や意気込み、息を合わせようとする動き、リハーサル時の決め事以上の本番での思いもよらない奏者のパッションのほとばしりなど、演奏家の行為を感じ取れるほどの再生というものはなかなかできないものです。こういったことは、グラフや数値では計測不可能ですし、実際に自分で何らかの楽器の演奏経験があったり、音楽会へ足繁く通い、そこで奏でられる音とそのときの奏者を観察したりするなどの経験が大きくものを言うのです。
 さて、今回ご紹介するスピーカー<S-2C-GSX>は、こうした演奏家によるメッセージを実に熱く伝えてくれます。大変に実在感があり、生々しく、音楽が手に取るように伝わってくるので、その様子を聴かれた方は驚かれると思います。音楽会で経験する多くの要素を、自分の部屋でかなり高いレベルで経験できるスピーカーと言えます。こういうことはオーディオ製品紹介で書かれることはまずありませんが、<S-2C-GSX>は常に「音楽・人・演奏家」を頭において、試聴を繰り返して作り上げてきたスピーカーです。ですからここではいっさいのオーディオ評論的な言葉はあえて使いません。それよりも大事なことがあるからです。
 ではそれを少し書きます。皆さんよくご存知の、ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調「運命」第1楽章を<S-2C-GSX>で聴きながら・・・
 この楽章はおなじみのジャジャジャ・ジャーンで始まりますが、音符に書き直すと「ソソソ・ミ♭(ミの音に♭が付く)」となります。驚くべきことは、この最初の4個の音符から展開された小節でこの第1楽章全体が出来あがっている、ということです。3個の「ソ」と1個の「ミ♭」、そしてそのリズム!これだけで展開して行き、ベートーヴェンは第1楽章を成立させてしまうのです。ご存知でしたか?ここではその詳しい説明はもちろん省きますが、この事はこの作品を演奏するにあたり、すべての音楽家は勉強して知っています。
 問題は、この後です。
 誰だって考えつきそうなこのシンプルな音型にあのような力強い精神性を与えているのはいったい何なのか?と言う探求が始まるわけです。「運命が扉をたたく音」などというのは気まぐれな音楽鑑賞論に過ぎないのはもちろんです。真実はこの楽章全体にあるのです。ベートーヴェンはこの4個の音からなる音型を主題として、この後展開する500小節の中に「絶対にこれでなくてはならない!」という信念のもとに、実に必然性のある音符で音楽を書き上げたわけです。それだけに彼の苦悩は相当なものでした。それはこの運命交響曲の自筆譜を見ればわかります。書いては消し、消しては書きの繰り返し、ついにはそれを破り捨て、また書く!消す!消し方もなぐり消しです。あまり何度も書き直し、書く場所を失ったベートーヴェンは注釈のように書き加たり、赤のクレヨンを使って書き足す始末。自筆譜から読めるのは、その音楽以前に、彼の精神のすさまじい闘いなのです。
 そんなわけですから、これを演奏する時、当然指揮者も奏者も大変な集中力で挑むわけです。恐らくほとんどの著名な音楽家は彼の自筆譜をも実際に見て、彼が何を書いて何を消したか、そのすさまじい過程を楽譜から読みこんで研究をしているはずです。
 そこで、私でしたらその演奏成果をオーディオであっても是非聴きたいですし、録音された演奏に期待するわけです。こういうことがこのスピーカー<S-2C-GSX>は実に雄弁に物語ってくれるというわけです。
 例えば、ベートーヴェン演奏で賛否両論の多い大指揮者カラヤンですが、カラヤンが常に演奏に求めたのは正しいリズムと、そして正確なテンポ保持でした。テンポがわずかでも早くなったり遅くなったりすることを許せない人でした。彼は自伝でそう話しています。そのために彼は自分をあらゆる方法で鍛え上げましたし、時にドルトムント市の科学研究所まで出かけ、自分自身をテスト台にして、自分のリズムとテンポにおける正確さを検証したりもしているほどです。一般に悪く言われる感想にある、速くてただ通り過ぎていくような音楽と言われるカラヤンの運命交響曲の演奏も、<S-2C-GSX>で聴いていると、実際にはその正確さから来る半端でない演奏への集中力と、凡人指揮者には到底及ばない、リズムとテンポに支えられた颯爽とした演奏を実現するための、カラヤンの顕微鏡のような心が見えてくるではありませんか!いやはや物凄い音と音楽の推進力で、その迫力に圧倒されそうです。天才を説明する時、「半世紀早く生まれすぎた」という表現がありますが、<S-2C-GSX>でこのすさまじい演奏を聴いていると、カラヤンもそうであったと言えるのではと気づかされます。現在は、ピリオド楽器(古楽器)演奏の全盛で、ベートーヴェン作品も当時の楽器と演奏スタイルで世界的に行われていますが、その表現や音楽的内容がどうも軽くていけない、と思う方もおそらくいらっしゃるでしょう。カラヤンは今から50年も前に、長い時間をかけて大変なオーケストラへのトレーニングをして、現在のピリオド楽器による演奏に負けない颯爽としたテンポで、しかも現代の楽器を用いて雄弁に音楽を語りあげてしまうことを実現していたのです。しかし素晴らしい演奏で、おそらくこんなに重厚で迫力のある音を実現していたのも当時のベルリン・フィルだけでしょう。カラヤン再考の機会を<S-2C-GSX>を通して与えられた感じです。
 人の演奏に対して好き嫌いを言えるのは私たちに与えられた自由ですが、やはり1つのことを成し得る人物には、何かそこには奥義があるものです。みなさんも、そこから発生する演奏者のパッションを常に感じて音楽を聴くようにされてはいかがでしょうか?オーディオの世界も、もうそろそろ、そういう時代になって欲しいと思います。MUSEHEARTスピーカー<S-2C-GSX>は、そうしたメッセンジャーでもあるのです。おそらく、それまでの何倍以上も新しい発見が見出され、音楽を聴く充実感が間違いなく増すことと思います。


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月刊「スイングジャーナル」 7月号に「S-2C-GSX」が2頁に渡り紹介されました。
クリックすると大きな画像で開きます。

月刊「スイングジャーナル」 2008年7月号(6/20発売号) 月刊「スイングジャーナル」
2008年7月号(6/20発売号)
 

主要スペック

形式 2ウェイ/バスレフ方式
ユニット 2.8cm ソフトドームツィーター
14cm コーンテッドペーパーウーファー
インピーダンス
再生周波数帯域 50~20,000Hz
クロスオーバー周波数 2,800Hz
音圧レベル 88dB(1w/1m)
外形寸法 187(W)x 230(D)x 295(H)mm
質量 9.0kg(1本)
カラー チェリー